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▪長庚記念病院
▪国立台湾大学医学部付属病院
▪ADA展示会と米国最新病院フードサービスシステム視察
▪ドイツ病院フードサービス施設視察
▪シンガポール病院施設視察
長庚記念病院:報告レポート
施設名:長庚記念病院住所:桃園縣333龜山郷復興街五號日時:2006年7月21日(金) |
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長庚記念病院は、長庚病院グループの1つで台北郊外の林口に位置する病床数3,700床の病院である。グループ全体では台湾各地に8病院、現在8,800床あり、台湾プラスチック会長・王永慶氏が経営する世界でも有数の巨大病院グループである。
フードサービスに関しては、栄養士15名、コック20名、他外部委託を取り入れている。給食費は、患者全額負担の1日180元(日本円で約730円)となっており、台湾大学病院と同じくオーダーがある患者のみに給食の提供を行っている。実提供食数は1,000食程度であり、残りの患者は地下のフードコートから食事を購入している。基本的に患者はフードコートに降りていけず、患者の家族がテイクアウトして病棟に運ぶ場合がほとんどであった。この様に、患者、患者家族、病院スタッフがここで食事をしている。
フードコートには50以上の店舗が入っており、その他にコンビニやファーストフード店、カフェなどが隣接し、巨大なレストラン街の様相であった。
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この“フードコート”は、日本でもデパートや行楽施設等の飲食エリアで見られるが、もともと屋台での食事が一般 的な台湾では、病院内にフードコート型式を取り入れることに抵抗が無かったものと考えられる。好きなものを好きなときに食べられるという点で、フードコートは興味深いが、日本における管理された病院食方式や衛生観念からはかい離したものであり医療の一環としての食事には疑問が残る。しかし、カフェやベーカリー、ショッピング施設等に関しては、患者や病院訪問者、病院関係者等にとって利便性が高いく、ホスピタリティの観点からも日本の病院でも大いに取り入れるべきではないかと思われる。
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