トピック

▪長庚記念病院

▪国立台湾大学医学部付属病院

▪ADA展示会と米国最新病院フードサービスシステム視察

▪ドイツ病院フードサービス施設視察

▪シンガポール病院施設視察

 

ドイツ病院フードサービス施設視察:報告レポート

【1】Hospital in Waseerbrug CK

  訪問日時:2008年3月17日(月)PM2:00~3:00

 バイエルン王家州立の病院として120年前に設立された。精神神経科患者中心。 本年1月より民営化。病床数720床。16年前にキッチンを新設。平均在院日数11日(精神神経、アルコール依存、ドラッグ中毒、長期患者も存在)

■フードサービスシステム クックサーブ
■サテライト数 32ヶ所
■メニューサイクル 2~3週
■食数 朝800食、昼850食、夕800食=2,450食/日(職員ランチ130食含む)
■常食と特別食の割合 常食:特別食=2:1
■食種内訳 1.ノーマル 2.低カロリー 3.糖尿病 4.ベジタリアン ・・・計15種
■スタッフ数 CK50名(栄養士5名,パンケーキ焼スタッフ11名含む)
■温度管理の方法 エンドポイントHot85℃(HACCP65℃)Cold 1時間以内
■コスト管理 食材費・・・4.6ユーロ(736円)人件費・その他含めて11.5~12ユーロ(1,840~1,920円)(1ユーロ=160円)
■ゴミ処理の方法 分別し、生ゴミコンポストで野菜ゴミ処理 75_/kg(120円)処理費用
■CK稼動 365日
■ファシリティ(施設)特徴 1992年に建設されたが、エコロジーに配慮。天井や壁面 等に多くのガラス&扉を設置。自然採光を取り入れている。
■その他 私方よりクックチルにリニューアルしないのか質問したが「クックチルは投資額やエネルギーを要し検討の余地あり」との事。ヴィンボック換気天井システムに対する評価は高い。

 

【2】Humboldt Klinkum Berlin CK

  訪問日時:2008年3月18日(火)AM10:00~12:00

 ビバンテス病院系列CKとして独立経営。かつては個々の病院で調理提供していたが、効率化のため2007年8月にセントラルキッチン化移行。平均在院日数は7~11日。アッセンブリーシステムとしてドイツ1号である。

■フードサービスシステム アッセンブリーのみ(クックチル食品アウトソーシング)
■フードサービス対象者 患者(精神神経科・犯罪者他)及び病院スタッフ・ビジター
■メニューサイクル 6週間  急性期&長期療養・・・3種類選択メニュー
■メニューオーダー コンピュータオーダリング
■食数 合計2,500食
■食種 概ねレギュラー食 (特食30~40食、コーナーキッチン存在)
■食事盛付時間 昼食AM6:30~、夕食AM10:30~、翌日朝食3:30~
■盛付時システム・温度管理 トレイライン2ライン方式 トレイメイク室温度10~12℃              800食2時間
■スタッフ数 CK84名
■年間売上 7,000,000ユーロ(1,120,000千円)
■配送&SK機能 ソカメル(フランス)社、チルカート(36膳・24膳)300台にてチル配送、SKにて再加熱(刻みはSK)
■その他 徹底した効率性を追及、チル食品を外部複数企業にスペック発注。当キッチンにはクッキング&急速冷却機能はない。システム構築にはコンサルタント介在。

【3】Ruppiner Klinken / Neuruppin CK

  訪問日時:2008年3月18日(火)PM1:30~3:30

 10~12名のスタッフ削減1993年会社化、過去は46~48名のスタッフ在籍でクックサーブで運営、効率化を目的にCK建設

■生産食数 1,000食/回(入院800名)×3=3,000食/日(外部販売含む)
■フードサービスシステム クックチル(ショッククーラー)週7日分を5日稼動で調理  キッチンは365日稼動
■スタッフ 36名フルタイム(40名在籍)
■イニシャルコスト 建築費 7,000,000ユーロ(1,120,000千円)
■年間売上&利益 売上・・・3,125,000ユーロ(500,000千円)利益・・・218,750ユーロ(35,000千円)
■その他 当ファシリティも窓の面 積を多くとり自然採光を取り入れている。

 

【4】Klinkum Bremen-Mite CK

  訪問日時:2008年3月19日(水) PM3:00~4:00

 ブレーメン市建設のセントラルキッチン。1930年建設のCK老朽化のため新設。 本年4月1日から稼動予定。 セントラルキッチン化の目的は、パビリオンシステム同じものをそれぞれの患者に提供できること。大量 購入により食材費のコスト管理。特別食をまとめて調理可能。

■フードサービスシステム クックチル (クックケトル・・・調理冷却及びブラストチラー)
■食数 2,500食/日(2病院へ配送) 将来は拡大化(老人ホーム等)
■主要エネルギー オール電化キッチン
■盛付時温度管理 トレイメイクライン室・・・7℃ (ソックダクト方式)
■再加熱カート 20トレイ170台(5色)3回転所有
■スタッフ数 実働52名(在籍73名)  責任者 国家資格栄養士
■その他 稼動直前準備中のあわただしい視察であったが最新の ファシリティに意義があった。 ドイツの栄養士は国家資格栄養士、栄養士、アシスタント栄養士の 3分類される。